ラズパイでWindowsやmacOS風なOSが使えるTwisterOSの紹介

Raspberry Pi(以下ラズパイ)ではRaspberry Pi OS(旧Raspbian)やUbuntu MateといったOSが利用できます。非常によくできたOSなのですが、普段使っているWindowsやmacOSなどのUIとは異なるので、使いづらさを感じる人も多いようです。その結果として利用を避けてしまうとしたら勿体ないでしょう。

そこで今回はTwisterOSというOSを紹介します。ラズパイ上で、まるでWindowsやmacOSのようなGUIが利用できるOSです。

Twister OS

インストール

TwisterOSのインストールは簡単です。公式サイトまたはBitTorrentからOSイメージをダウンロードします。

https://twisteros.com/

ダウンロードしたら、Raspberry Pi Imagerを使ってOSをマイクロSDカードに書き込みます。これで準備完了です。OSサイズが大きいので、書き込みと検証に時間がかかりました(10分程度)。

環境について

今回はラズパイ4で試しています。TwisterOS自体は3B+から利用できるとのことですが、試した限りではラズパイ4くらいの性能は必要だと感じました。

起動

最初はストレージの変更などがあるのか、数回再起動を繰り返します。最終的にデスクトップ画面が出れば完了です。

最初のセットアップ時にラズパイの設定を行えます。この辺りはユーザフレンドリーで便利です。

デフォルトのOSでも使いやすいのですが、やはりお勧めしたいのはテーマ切り替えです。

8つほど並んでいますが、見慣れたものが多いはずです。

  • デフォルトのTwisterOS
  • Windows 95風
  • Windows XP風
  • Windows Vista風
  • Windows 7風
  • Windows 10風
  • macOS風(ライトテーマ、ダークテーマ)

となっています。テーマを切り替えると、再起動が行われます。

こちらはmacOS風です。

macOSのアプリのようなアイコンが並んでいますが、クリックするとLinuxベースの代替ソフトウェアが立ち上がります。

こちらはWindows 10風。

Windows 95風はフォントも昔ながらのものになります。

日本語化

日本語設定は最初のセットアップ画面、またはシステム設定で行うことができます。キーボードの設定なども、その上で可能です。ただし、設定しても日本語メニューにならないものが多いので、期待するほどではないかも知れません。標準のソフトウェアや、OS上の文言などは日本語になります。LibreOfficeですら英語メニューです。

TwisterOSについて

TwisterOSはベースはRaspberry Pi OSになるようです。認証はデフォルトがpiユーザ、パスワードはraspberryとなっています。また、OSは現状では32bitとなっています。Raspberry Pi OSは64bit版がベータリリースの状態なので、TwisterOSが64bitになるのは今しばらくかかるでしょう。

元々Windows系のソフトウェアを動かすためにPlay on Linuxがインストールされていたようですが、互換性の問題があって今はWineを推奨しています。Wineを使えば、Windowsのアプリケーションが使えるようになるので、よりWindows風に使えるようになるでしょう。

まとめ

UIが使いづらくて利用を避けてしまっていた人にすれば、TwisterOSはとても魅力的ではないでしょうか。ラズパイもどんどん高速化しており、デスクトップPCとして使われることも増えています。TwisterOSを使えば、普段使っているWindowsやmacOSのように使えることでしょう。

Twister OS

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