2024年10月2日に動画生成プラットフォームのPikaが新しい動画生成AIのPika1.5を発表しました。このアップデートは一年ぶりとなりますが、中でもPikaffectsと言う特殊効果のアップデートに注目が集まっています。そこで今回はPika1.5の機能や使い方についてご紹介します。
1. Pikaの使い方
Pikaは公式サイトhttps://pika.art/でアカウントを作成することで簡単に使用が開始できます。下記は公式サイトの画像ですが、右上のSing Inからアカウント作成画面に移ることができます。
アカウントはGoogleアカウントやメールアドレスだけでなく、facebook、Discordのアカウントと連携させることでも使用できるようになります。
Pikaではテキスト(プロンプト)から動画を生成するText-to-Videoと画像からの動画を生成するImage-to-Videoの機能があります。そして、目玉となっているPikaffectは、動画に特徴的なエフェクトを付けることができます。Pikaffectには、Cake-ify it(ケーキを切るような動画にする), Explode it(爆発させる), Melt it(溶かす), Crush it(プレスで押しつぶす), Squish it(人の手で押しつぶす), Inflate it(膨らませる), Crumble it(崩壊させる), Dissolve it(粉々にする), Ta-da it(手品のようにハンカチで消す), Deflate it(萎ませる)があります。非現実的なエフェクトで見る人の興味を惹きやすい動画が作れそうです。また決まったエフェクトなのでシリーズ化や安定した動画生成ができそうです。動画生成AIも様々なものが出てきていますが、細かい調整ができる性能のものはありません。今回のPikaffectは決まったエフェクトを付けるので、やりたいことが一致していれば細かい調整として使用することができるのは魅力になりそうです。
Pikaffectを使用するのはとても簡単で、画面の下部にあるプロンプトを入力するところに”Pikaffect”を選ぶボタンがついています。そこから使用したいエフェクトを選ぶだけです。
2. Pikaの利用プランは?
Pikaは無料で使うこともできますが、三つの有料プランがあります。無料の範囲では、商用利用は不可なのでご注意ください。無料プランで付与されるのは150クレジット/月となっています。一つの動画を作るのに15クレジット必要なので無料アカウントでは10個の動画が作れます。また一つの動画の長さは5秒までとなっています。有料プランは”STANDARD”, “PRO”, “UNLIMITED”の三つがあります。商用利用ができるのは”PRO”からで、それまではダウンロードする動画にはWatermarkも付いてしまいます。また年間契約だと月払いよりも20%安くなるという価格設定になっています。月々に与えられるクレジットはロールオーバーして次の月に持ち越すことはできないので、ご注意ください。
Pika1.5ではユニークな動画をとても簡単に作れるようになるアップデートがされていました。有名な建築物が崩れたり、金属の塊が柔らかい物質のようになったりする非現実的な動画は注目を集めやすく面白いですね。一方で、自分が作りたい動画を自由に作ったり、長い動画を作ったりするのにはあまり向いていない印象を受けました。アップデート直後はその機能の素晴らしさに驚く声が多かったですが、だんだんとそういった声も落ち着いてきているようです。様々な企業が動画生成AIを発表しているので各社が切磋琢磨することで、より優れた機能を持つAIが登場することも期待できます。ビジネスパーソンが全てのアップデート情報を追いかけるのは難しいのでAIについてまとめて発信しているピクアカのニュースもぜひご活用ください。