KDDI総合研究所様などから様々なIoTの試作開発案件を発注して頂きました。また、主力製品である、isaaxの開発を継続し、2段階認証等の新しい機能を追加し、正式版のロンーチが可能な直前の状態まで、製品を開発しました。これによって、よりセキュアな管理運用環境を 実現し、ファクトリーオートメーション市場など、ミッションクリティカルな市場にも採用されやすくなる見込みです。 また、当初isaaxに内包されていた、デバイスにイメージ(OS)を自動的に書き込む仕組みを IoTitという名前でオープンソースソフトウェアとしてリリースしました。 Xshellの売り上げは、第2期に比べて伸びましたが、自慢できる程の数字ではありません。第3期は、売り上げを拡大するよりも、チームに合うメンバーの獲得と育成、ワークフローの整えとマネージメントの強化に集中した1年でした。 COOとして、第4期で対処すべき課題は、下記の2点をあげています:
1. 営業活動
Wantedlyを用いたPR・採用活動を行ったことで、システム開発者、ハードウェア開発者を採用することができました。 Wantedlyにおける採用活動では、4万社の登録社数がある中で、閲覧数では最高で22位を獲得し、多くのすぐれたエンジニアと面談することで新たに3名の開発者が加わりました。 しかしながら、問い合わせや見積もり依頼が増えているものの、主力事業である、isaaxのPRは予定よりも大幅に遅れていて、知名度を上げるに至っていません。 メディアからの問い合わせが増えるにつれて、問い合わせのへの対応強化を行う為のセールスエンジニアが必要になります。そのためにお問い合わせ対応ができるエンジニアを雇用し、QA及び対応強化を行う予定でおります。 さらには、営業活動の一環として自社をIoTのテストベッドとし、社会であがっている様々なIoT分野を先行して社内実装を進めています。何故ならこれまでの営業活動において、IoTが新規市場で有るが故に実際のシステムやイメージをお客様に伝えるのが難しく、営業活動の度に3DCGを用いたイメージやプロトタイプなどが必要になりました。 それを受けて私たちは、そういった課題を解決する為に自社のIoT化を促進し、IoT化された労働環境をいち早く実現し、営業活動をより効果的に行うつもりでいます。2. 現場(チーム)リーダーの教育
Xshellが、第3期を終えて「創業フェーズ」から「成長フェーズ」に上がりました。 成長フェースでは最も重要なのは、「拡大への対応」「オペレーション実行」です。 それを実現するために、継続的に業績をあげつつ周囲に目を配り、チームとしての業績達成を主導する、「急拡大(スケーリング)についていけるチームリーダーが必要です。チームリーダーの役割
自身の担当業務で忙しくても、メンバーを育て動かしながら、チームとしての成果をあげて、「成長フェーズ」を乗り越えて、次のフェーズのために土台を作り上げることです。 人材育成を放置して、スケールアップのことばっかり考えたら、ビジョン、ゴールの認識、組織内の共通用語などにバラツキが出来てしまい、うまくチームが稼働しない、モチベーションが上がらない、生産性の低下などが発生します。 次世代のチームリーダーを備えるために、今期から、次の4軸を中心にスタッフ教育を行なっていきたいと思います:- 共通言語の開発
- バリューの高い時間を見極めとタイムマネージメント
- クリティカルシンキング
- 事業の見える化と、数字による意思決定