1. ホスト名でログインする
Raspberry Piのデフォルトのホスト名はraspberrypiとなっています。そしてpingを使ってIPアドレスを見つけられます。この時 raspberrypi.local とするのがポイントです。
$ ssh pi@raspberrypi.local
2. IPアドレスを固定する
/etc/dhcpcd.conf
を編集します。例えば以下のような形です。IPアドレスを固定にすればアクセスは簡単です。
interface wlan0 static ip_address=192.168.0.xxx/24 static routers=192.168.0.xxx static domain_name_servers=192.168.0.xxx
3. arpを使う
arpコマンドを使うと同じLAN内にいるコンピュータが一覧されます。これをRaspberry Piを実行する前に一度実行します。
$ arp -a ? (192.168.0.1) at XX:XX:XX:XX:XX:XX on en0 ifscope [ethernet] ? (192.168.0.2) at XX:XX:XX:XX:XX:XX on en0 ifscope [ethernet]
そして起動した頃に再度実行し、追加されたIPアドレスを見つける方法です。なお、Raspberry PiのMACアドレスはb8:27からはじまります。複数台のRaspberry Piを起動していると分からなくなってしまいますが、一台の場合にはこれが目印になります。
4. nmapを使う
arpと変わりませんが、nmapコマンドでも同じようにLAN内のコンピュータを一覧表示できます。
$ nmap -sn 192.168.0.0/24 nmap -sn 192.168.0.0/24 Starting Nmap 7.70 ( https://nmap.org ) at 2019-03-19 18:50 JST Nmap scan report for 192.168.0.1 Host is up (0.0071s latency). Nmap scan report for 192.168.0.2
この方法ではMACアドレスが分からないので、Raspberry Pi起動前に実行した結果と比較するのが良いでしょう。
番外編1:HDMIディスプレイとUSBキーボードを繋ぐ
どうしても分からない場合、基本に立ち戻るとHDMIディスプレイとUSBキーボードを繋ぐことになるでしょう。この場合、ifconfig
コマンドでネットワークの状態を調べられます。
$ ifconfig wlan0 en0: flags=8863<UP,BROADCAST,SMART,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500 ether XX:XX:XX:XX:XX:XX inet 192.168.0.99 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255 media: autoselect status: active
番外編2:IoTエンジニア養成キットにあるカスタムイメージを使う
ツクレルで提供しているIoTエンジニア養成キットではLCDを接続すると、現在のIPアドレスを表示するカスタムイメージを提供しています。これを使うと、Raspberry Piが起動後、そのIPアドレスが表示されます。
これで簡単にIPアドレスが分かります。IoTエンジニア養成キットについてはこちらをご覧ください。
まとめ
Raspberry PiでIPアドレスが分からないというのは初心者が必ず躓くポイントになります。そこで諦めたり、失望したりすることがないよう今回紹介した手法を使って素早く解決してください。
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