ラズパイ公式レンズ交換式カメラ
4月末、ラズベリーパイ財団から「Piカメラ HQ」という製品が発売されました。センサーの性能が上がり(搭載センサーはSONY製IMX477R – 1290万画素,4056×3040ピクセル,裏面照射CMOS)、レンズも交換できるようになっているという面白い製品で、すぐに購入しようとしたわけです。ですが、欲しい人が多かったらしく、日本ではどこでも売り切れだったので、ツクレルスタッフのゆってぃと一緒に、海外から取り寄せました。
しばらくして海外からゆってぃの手元に「PiカメラHQ」は届いたんですが、ツクレルはほぼ全員フルリモートで作業していたため、なかなかゆってぃに会う機会がなく、やっと先週、私の手元に製品がやってまいりました。約半年間の長旅。
一眼のレンズ、ついた!
とりあえず「Piカメラ HQ」にマウンターと一眼レンズを付けて、撮影してみました。簡単にテスト撮影した状態だと、薄くてペタッとした画像に感じます。こちらは今後撮り方や設定を調整していこうと思います。
※キヤノンのレンズが手元にありましたので、マウントアダプターは、キヤノンEFとCマウントを変換するものを購入しました。Amazonだとコレです。
まず感じたのが、「せっかく、プログラミングできる小型コンピューターがつながってるんだから、コンピューターにカメラマンやらせられないかな」ということ。
さっそく、プログラマのゆってぃと雑談しました。
アイデアとしては「かわいいポーズをしたら撮影してくれる」「音声認識で、声でカメラに指示したい」「ロボットハンドの先端をレンズにして、動きながら撮影してくれる」などと色々でたのですが、まずは簡単に「モデルさんの動きがピタッと止まったら撮影」からスタートしてみよう、という話になりました。
動きをピタッと止めたら自動撮影してくれるロボ
プロカメラマンとプロのモデルさんののポートレート撮影の場合、モデルさんはシャッター音がしたらすぐ次のポーズを決めて静止、シャッター音がしたらまたすぐ次のポーズを決めて静止、ということをテンポよく繰り返しやってくれます。
ノリノリの音楽かけて、パシャ、パシャ、とリズミカルにカメラマンが撮影して、次々とモデルさんかポーズを変えている様子は、みなさんもテレビなどでその様子をご覧になったことがあるかもしれません。
ひとまず、アレを自動化したい。
「かわいいポーズ」をコンピューターに学習させるのは大変だけど、「ポーズを取っている」ということを判断するのはそんなに難しくないよね!
というとこまで話をしたところで、眠くなって解散、私は寝ました。
ピタッと止まったら撮るロボできた
翌朝起きたら、ゆってぃから「例のもの、できましたぜ」と連絡が。
寝てる間にコード書いてくれたらしいです。すまん。
というわけでデモ動画。コードはPythonで書いてます。OpenCV使用。
デモ動画は、動かす手の動きを止めた3秒後に撮影、という流れになってます。
手の動きが止まった瞬間、カウントダウンが始まるのがわかるでしょうか。
3秒後、という時間は調整できるので、「止まった」と判断したらすぐ撮る、など、いかようにもカスタマイズできます。何秒に設定するのがよいかは、モデルさん撮りながら調整しようかと思います。
というわけで、いきなりそれっぽいものができたので、これ、モデルさん役の人にも入ってもらって、テンポよく撮影できるか、試してみたいなぁ。
(モデルやってくださる方、募集です!)
とまぁ、とりあえず、現在のプロジェクト進捗はこんな感じです!
面白がってくれる人がいれば、次回に続くかもしれない……
ちなみに、ツクレルのハード+教材セット「マイPC」には「AI見守りカメラを作ろう」という教材がセットになっていますので、超小型コンピューターからカメラを扱うプログラミングに興味が湧いた方は、そちらもチェックしてみてください。
(文:ふかみん、コード:ゆってぃ)
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