ラズパイ財団が超低価格$4の独自開発マイコン『Raspberry Pi Pico』発表! ラズパイに新たなラインナップ加わる

英国ラズベリーパイ財団は、STEAM教育向けの新端末「Raspberry Pi Pico」を発売すると発表いたしました。

■第4のラインナップ

現在、Raspberry Piは大きく

・汎用向けの Raspberry Pi 4 B
・産業向けの Raspberry Pi Compute Module 4
・パーソナルユース向けの Raspberry Pi 400

というラインナップがありますが、Raspberry Pi Picoの登場により、ここに新たに、超低価格の電子工作・STEAM教育向けという第4のラインナップが加わることになります。

元々Raspberry Pi は教育用として開発されたものですが、近年、高性能化に伴って価格が上がる傾向にありました。

周辺機器も含めると一万円を超える金額となり、教育用として考えるとこれはなかなか高額な学習教材となります。

実際教育の現場で使うにはこの価格がネックとなっていました。

プログラミング教育用のデバイスとしてはBBCのmicro:bit や Arduino があり、こちらは日本だと2000円前後の価格となっていますから、自然と教育用としては手を出しやすい価格帯のものが選択されるという流れができつつありました。

反面、ラズベリーパイ財団の発表やインタビューを見ていると産業用途でのラズベリーパイの利用は拡大してきていました。

この乖離を埋めようということなのだと思いますが、今回のRaspberry Pi Picoの投入は、改めて電子工作うや学習用に用途を絞った原点回帰と言えます。

電子工作やプロトタイプ制作に広く使ってもらう。

教育現場でも抵抗なく導入できる価格設定で、高性能を求めず、教育用途に必要な機能に留めて提供する。

これがRaspberry Pi Picoの特長です。

しかしながら micro:bit v2 に比べると標準搭載のセンサーの種類がかなり絞られます(温度センサーのみ)。またブロックを使ったビジュアルコーディングには今の所対応していません。……価格は非常に安いのですが、小学生にはハードル高そうです。

果たして、ユーザーみなさんはPicoを見てどう判断するでしょうか。

みなさんの感じたことなど、もしよろしければ、ツクレル編集部までお寄せください。

ツクレル編集部は、Raspberry Pi Picoの本体が手に入り次第、レポートをお届けしようと考えています。

また、ツクレル PIY SHOPでも、準備でき次第、予約や販売を開始する予定です。予約開始の情報が欲しい方は、以下のフォームよりメアド登録お願いします。

■仕様

サイズ: 21mm x 51mm 
マイコン: RP2040(Raspberry Pi UKによる設計)
CPU: デュアルコア ARM Cortex M0+ プロセッサ 最大動作周波数133MHz
RAM: 264KB SRAM
フラッシュメモリ: 2MB QSPI

インターフェース:
26 x GPIOピン(3 x アナログ)
2 x UART、2 x SPI、2 x I2C、16 x PWM、3 x ADC 12bit
1 x USB 1.1 micro B (ホスト・デバイス対応)
8 x プログラマブルI/O

電源: 1.8V~5.5V
動作環境条件: -20℃~85℃

その他の特徴:
USB接続によるドラッグ&ドロップでのプログラム書き込み
低消費電力スリープモード・ドーマントモード
温度センサー
正確なクロックとタイマー
高速な浮動小数点ライブラリ

■ツクレル PIY SHOPでも販売します

Raspberry Pi Pico(発売日未定)ですが、日本発売と同時にツクレル PIY SHOPでも販売を開始します。

Raspberry Pi Picoの予約販売価格は 560 円(税込)となります。
ツクレルで購入した方にはRaspberry Pi Pico 入門教材(日本語、ツクレルオリジナル)が付属します。

日本語のガイドブックが欲しいという方は是非ツクレルで予約・購入してください。

本日、予約受け付けを開始しましたのでRaspberry Pi Pico購入希望の方はリンク先のページから予約お願いいたします

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Raspberry Pi Pico実機レポート!
Japanese Raspberry Pi Users Groupさんの実機レポートです

※本記事のスクリーンショットはRaspberry Pi Twitter発表動画からの引用です

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