▼ヨシケンさんプロフィール
ぶっちゃけこういう人は電子工作に向いていない
ヨシケン
「え、それ買えばイイんじゃない?」または、「もうあるし」と割と本気で相手をディスるつもりで言うタイプの人は向いてないかもしれません~
ニッチ
あわわ〜それわたしも言っちゃうかも。「スマホで解決することやん」とか。
ヨシケン
愛があればよし。
まあでも、本気で言ってくる人も、それを見返してやる、という逆のモチベーションになってヨシ◎ってことにしておきましょう!
不便を便利に!でも実際は?
ニッチ
失敗作というか、便利になると思って作ったけど結果使わなかった工作とかありますか?
ヨシケン
ほとんどですね。(即答)
ニッチ
えっ!
ヨシケン
でもね、僕が作った「Zoom中お知らせスイッチ」は使ってますよ〜。 子供がね、僕が仕事してるときに部屋に入ってしまうのが申し訳ないと思ってるみたいなので作りました。
簡単な工作です!
Zoomを始めたら、廊下に置いてるライトが青く点灯する仕組み。
▶この動画に実際に点灯する様子が載っています
ニッチ
なにこれすごい!これは便利ですね。
というか、家に居ながら通勤してるの爆笑!(動画冒頭)
ニッチ
発明のコツとかありますか?
ヨシケン
便利かな~と思っていろいろ作るんですけど、最適化しすぎると1つの目的しか果たさないので逆に不便というか。
適度に便利なものを作ろうとするのが、電子工作のコツですかね。余裕をもたせるというか。
僕のおすすめプロジェクト
ヨシケン
あと、製作中のコレが今のイチオシ!
コロナ禍で自宅に居ながらにして運動もできる、【縄跳びで世界一周!】またの名を、「ソーシャル縄跳び」
ヨシケン
縄跳びにカウント機能をつけて飛んだ回数だけ、Googleマップ上で進むようプログラミングしています。
ニッチ
へー(°▽°)それはまた突拍子もないアイデア!
ヨシケン
縄跳びって場所取らないし、どこでもできるからいいでしょ? (ニコニコ)
ニッチ
同じ感じで、階段の昇降をカウントして大気圏を突破する電子工作とかできますかね?名前が「天国への階段」とか?
ヨシケン
あははは! ニッチさんもコンテストあったら応募しよう!
この取材をきっかけに ヨシケンさんとニッチコラボの電子工作新企画が始まることになりました。みなさんお楽しみに(⁈)♪
モチベーションの話
ニッチ
ライターである私の話になるんですけど “何か満ち足りてない時”に筆が走ったりすることが多いんです。
「この事件を誰かに話したいけどこの話をして面白がってくれる友達が周りに絶望的にいない!」ってときとか、超書きたくなる。 ヨシケンさんは、“何か満ち足りてない”といった感情になることはありますか?
ヨシケン
(笑)おもしろい質問するね。 そうだね〜。僕ね、学生時代に世界一周旅行したり、10年前に運動は苦手だけどトライアスロンに挑戦したりしたのね。挑戦して毎回思うのが「上には上がいる」なんだよね。そういう時、満ち足りてないと思うかな? ちょっと領域に踏み込むと猛者がたくさんいてびっくりするんだけど、その人達を見て「しっかり僕もやらなきゃな」って思うわけ。 それが継続するモチベーションに繋がっているかな。
ニッチ
まず「挑戦」に踏み出せるヨシケンさんがすごいですけどね…
ヨシケン
僕はね、結構怠け者なところがあるからコンテストとかあったら応募する。EBD (Event/Entry Based Development)! それで己の尻を叩くんだよ!!
ニッチ
己の…尻を叩く…
ヨシケン
ケツ(期限)を決めたら行動するしかないからね!とりあえず応募する。これがコツです。
▶2015年 モノづくりの祭典「MakerFiare」に友人とロボットの電子工作で出展。
▶2018年 Mashup Awards, GUGENなどで各賞受賞。11月 LINE Awardsでエンジニア賞受賞。
ヨシケン
自分をまだまだだなぁ、と思うことがあるけれど、たまにコンテスト会場とかで「ヨシケンくんの工作の名前の付け方いいね」とか作品を褒めてもらえたりする。尊敬してる人達から思っても見ない角度でフィードバックをもらえることもあったりなかったり…で、それが僕にはモチベーションに繋がってます。自分の作ったものを見せびらかせるし、人にも出会える!コンテストに出場したことがきっかけでLINEに転職したしね。
これから電子工作を始めてみたい人に向けて
ヨシケン
僕が電子工作にのめり込んだのは、2015年ごろです。映画ベイマックスを観て「ロボットを作りたい!ベイマックスが欲しい!」って思ったのがきっかけです。
ニッチ
ということはヨシケンさんが42歳くらいの時ってことですよね(現47歳)。
意外と電子工作歴は浅いのですね!
(電子工作歴が浅くてもヨシケンさんみたいに賞をとれたりする可能性が十分にあることを確認できて喜ぶわたし)
ニッチ
もっと子供のときから電子工作をバリバリやっていたのかと思ってました!
ヨシケン
いえ、昔は全然興味なかったです。
実はお父さんがロボット工学の先生をしていて環境的に昔からチャンスはあったはずなんですけど、ずっとやらなかった。親に勧められるとやりたくないってあるじゃないですか?
ニッチ
わかります〜^_^
でもプログラミング教育とか今めちゃめちゃ盛り上がってるじゃないですか?ヨシケンさんのご家庭はどうなんですか?子供に勧めたりとか?
ヨシケン
本当は子供に興味を持ってもらいたくて電子工作とかプログラミングを始めたんですけどね…
ヨシケン
その後ものづくりにハマったのはお父さんの私の方でした…
子供にプログラミングをプッシュしたらどんどん離れていく(苦笑) むかしの僕の親と同じことを繰り返してますね。
ニッチ
そしたら、ヨシケンさんのように10年後とかに電子工作に目覚める可能性がありますね。
ヨシケン
そうなってほしいですね。(笑) 電子工作やプログラミングに強い人材は今後も強いですからね。
ニッチ
う~ん。どういう言い方をすれば、電子工作にみんな興味をもってくれるんでしょうか?
ヨシケン
子供たちには「まずはBaymax観てみよう!未来のヒーロー(Hiro Hamada)になって欲しい!」って言いたいです。さっきモチベーションの話が出ましたけど、下らないものでも作ったら、スゴい!とか、それオモロ、とか言ってもらえるところに電子工作の魅力がありますが、やっぱりいつかはBaymaxを作るために僕は頑張っていたりします。
ニッチ
じゃあ、大人にはなんて言います?
ヨシケン
(あざとい意味で)PythonやJavaScriptなんかのプログラミング言語学べるし、AIやディープラーニングなんかを勝手に知る事ができるし、スキルアップや転職にイイ!と伝えたいですね。
あとは「いつかガンダム動かしてみたくありません?」。
僕らの世代の理系はたいていこれが動機??だと思ってるんですけど…。効果ありますかね?(笑)
<おわり>
あとがき
これから電子工作に挑戦したい人へ向けて、この記事を書きたくて。というかこれから電子工作の世界に飛び込む自分のために取材したみたいなところがあって、ヨシケンさんってどう考えても凄い人ではあるんだけど、分解していけば私もヨシケンさんのようになれるんじゃないか?って期待もあったんです。
だけど、Zoomで初めてヨシケンさんとお会いしたときの話。
zoomの背景画像を青空に設定している人いますけど、ヨシケンさんはガチの青空だったんです!!!空の下で仕事!そしてサンバイザーを装着!!!
庭でPC開けば仕事の生産性が上がると考えて実際に行動するって常人ではない気がして。やはりヨシケンさんってただ者ではないかもしれない…と思ったニッチでした
(ライター:ニッチほそかわ)
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