こんにちは。「たのしくできるArduino電子工作」の著者の牧野浩二です。この本は初心者から学べることにこだわり、初心者が分かりにくいと感じる部分は図を用いて説明しています。そして、豊富な例題で中級者になるためのお手伝いをしています。さらに、少しですが、上級者になってもこの本を活用していただけるような内容もつけています。
基礎から学べる!
電子工作は以下の3つが合わさることでできます。
- 電子回路を作ること
- プログラムを作ること
- 工作をすること
行うことは多い分、楽しみも多いです。この本では初心者でも電子工作ができるように、最初の部分をできるだけ丁寧かつ短く説明しています。
プログラムが短い!
プログラムが長いと読むのが大変ですね。
この本ではなるべく短く書くようにしています。ほとんどのプログラムが20行程度です。ゲームを作るプログラムでも60行以下となっています。
例えば、距離センサーを使うためのプログラムは以下のように12行です。
↓距離センサーのプログラム
void setup() { Serial.begin(9600); } void loop() { int val; val=analogRead(0); Serial.println(val); delay(500); }
回路を分かりやすく!
電子工作では回路を作る必要があります。中級者になれば回路図だけでもわかりますが、初心者は回路図に抵抗があります。そこで、回路図と一緒に接続図も載せて分かりやすくしています。また、部品の説明も加えることで分かりやすくしています。
初心者は部品がどのようなものかもわからないことがあるので、使う部品はほぼすべて写真を載せています。
おまけとして、印刷してブレッドボードに乗せて、あとは刺すだけという付録もあります!
例題が豊富!
電子工作はいろいろな部品を使えた方が面白いことができます。
そこで、たくさんの部品を使う方法を紹介しています。
センサーを使おう(8章)
6種類センサーを紹介しています。
距離センサー | 曲げセンサー | 3軸加速度センサー |
光センサー | 超音波センサー | 静電容量センサー |
そして使い方を紹介するだけでなく、センサーの仕組みも紹介することで、どのようなところで使えるのかも解説しています。
モーターを回そう(9章)
電子工作で使われる3種類のモーターの使い方を紹介しています。
DCモーター | サーボモーター | ステッピングモーター |
表示デバイスを使おう(7章)
3種類の表示デバイスの使い方を紹介しています。
液晶ディスプレイ | 7セグメントLEDディスプレイ | ドットマトリックスディスプレイ |
中級者へ向かう応用例も豊富!
センサーやモーターなどの使い方を知ったらそれを組み合わせたくなりますね。実際に動くものもたくさん紹介しています。
楽器を作って演奏しよう(10章)
音を出す | 電子ピアノ | テルミン |
ゲームを作ろう(11章)
リズムゲーム | スプーンゲーム | モグラたたきゲーム |
ロボットを作ろう(12章)
ライントレースロボット | ロボットアーム |
上級者になっても使える!
末永く使っていただくために、最後に少しだけ、上級者になっても使える技も紹介しています。
ポート単位のデジタル出力
普通は1ピンずつしかON-OFFできないのですが、まとめて8個のピンのON-OFFを設定する方法を紹介しています。
外部割り込み
上級者になると割り込みと呼ばれるセンサーが反応したらすぐに処理することを行うようになります。その方法も紹介しています。
無線通信(XBee)
XBeeという無線機器をつなぐ方法を紹介しています。これによって、無線でセンサーの値を受け取ることができるようになります。
Arduinoの内部回路
Arduinoの基板の回路図も載せています。上級者になると気になる部分です。
さいごに
約10年前に発売された本ですが今でも皆様に継続して愛読いただいております。この本を通じて皆様が電子工作にご興味を持っていただけると嬉しく思います。
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※この記事で使用した図や写真は全て東京電機大学出版局から転載許可を得ております。本ページからの流用・転載はできません。(ツクレル)
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