Raspberry Pi 5が2023年10月末に発売されることが発表されました（日本は発売日未定）。画期的な性能向上にもかかわらずメモリ4GB版が60ドル、8GB版が80ドルと手頃な価格が維持されるそうです。Raspberry Piを使ったさまざまなサービスを開発していく上で、非常に魅力的な決定です。
ポイント
- 9月28日、Raspberry Pi財団より、Raspberry Pi 5を2023年10月末に発売するとの発表がありました。
- Raspberry Pi 5は、クロック速度が2.4GHzの64ビットクアッドコアArm Cortex-A76プロセッサを搭載するそうです。性能は、先代の約２倍といわれています。
- RAMメモリ容量4GB版が60ドル、8GB版が80ドル。抑えられた価格で多様な用途に対応します。
2023年10月末ににRaspberry Pi 5が発売されると発表されました。技術が絶えず進化する中で、Raspberry Piシリーズは費用対効果とコンパクトさで革命的な存在です。価格は60ドル〜と抑えられ、性能は２倍。最新版であるRaspberry Pi 5に対する話題は高まっています。
Raspberry PiのCEO、Eben Upton氏も動画の中で「主力製品について発表できることはとても誇らしい」と笑顔で述べています。
Raspberry Pi 5は、2.4GHzで動作する64ビットクアッドコアArm Cortex-A76プロセッサを搭載しています。これは、Raspberry Pi 4と比べて2倍から3倍の性能向上を約束する、まさに大飛躍と言える性能を提供するものです。デバイスは、RAMが4GBのバージョンが60ドル、8GBのバージョンが80ドルで提供される予定です。この二つの選択肢は、カジュアルな愛用者から専門的な愛用者まで、それぞれのニーズと予算に合わせたバリエーションを提供します。
Raspberry Pi 5の凄まじい進化は単なるアップデートといえる範疇を超えたものといえるでしょう。手頃な価格でのコンピューティングの新しい標準を築くとともに、先代のレガシーを継承し、この価格帯で可能なことの基準をさらに高く設定すると予想されています。技術愛好者や予算に敏感なイノベーターは、Raspberry Piシリーズの最高傑作とも言えるこの新製品の発売を心待ちにしています。
この小さなサイズ。この小さな価格。この大きな性能。この超小型コンピューターを使ってどのような新しいサービスが生まれてくるのか、とても楽しみです。IoTやゲームなど、応用の幅がひろがりそうです。
なお、日本での発売は技適をとってからなので、かなり先となります。発売はされるとのことですが、通常英国での発売より数ヶ月遅れるのが通例です。
Raspberry Pi 5実機レビュー動画
Raspberry Pi には恐るべき品不足期がありました。その間、競合は性能を上げてきたため、Raspberry Pi はそれに追いつく必要がありました。
Raspberry Pi 5 主な機能
主な機能は次のとおりです(Raspberry Pi 財団発表より)
※残念なことに、音声用ステレオジャックは廃止された。Raspberry Piのステレオジャックから外部出力する形で音楽サーバーにして楽しんでいた方には少し悲しいお知らせだ。HDMI、USB、もしくはBluetoothを使う別の方法をとらねばならない。
- 2.4GHz クアッドコア 64 ビット Arm Cortex-A76 CPU
- VideoCore VII GPU、OpenGL ES 3.1、Vulkan 1.2 をサポート
- デュアル 4Kp60 HDMI® ディスプレイ出力
- 4Kp60 HEVCデコーダー
- デュアルバンド 802.11ac Wi-Fi®
- Bluetooth 5.0 / Bluetooth Low Energy (BLE)
- SDR104 モードをサポートする高速 microSD カード インターフェイス
- 2 × USB 3.0 ポート、同時 5Gbps 動作をサポート
- USB 2.0ポート×2
- ギガビット イーサネット、PoE+ サポート付き (別途 PoE+ HAT が必要、近日リリース予定)
- 2 × 4 レーン MIPI カメラ/ディスプレイ トランシーバー
- 高速ペリフェラル用の PCIe 2.0 x1 インターフェイス
- Raspberry Pi 標準 40 ピン GPIO ヘッダー
- リアルタイムクロック
- 電源スイッチ
