2023年11月7日（日本時間）、OpenAIのイベント「OpenAI DevDay」で、ChatGPTの新機能「GPTs」が発表されました。
GPTsを活用できれば、従来よりもビジネスパーソンの仕事が大きくはかどります。
さっそく、新機能の概要についてお伝えします。
1.ChatGPTの新機能「GPTs」とは？
GPTsは、ChatGPTの機能を利用して、ユーザーが独自の目的に合わせたシステムを簡単に構築できるようにするものです。
最大の特徴は、プログラミングの知識がなくても、自然言語を使って新しいシステムを構築できることです。
たとえば、今まではChatGPTに対し性格や条件を与えた上で、さまざまな質問の回答を得ていました。
これに対してGPTsは、あらかじめ事前情報を与えた「自分だけのChatGPT」を用意することで、少ない入力文でもしっかりした回答が出力されます。
2.ChatGPTのGPTsをビジネスで活用する方法
①文章校正ツールとして活用する
GPTsは、文章の校正ツールとして活用できます。 短いテキストであれば、GPTsを使わなくても問題ありません。しかし、文章量が多い場合には、ファイルのアップロード機能が役立ちます。これにより、一度に大量のテキストを校正することができます。
さらに、GPTsを使用すると、単に文章の正誤をチェックするだけでなく、より良い文章を書くためのアドバイスも出力できます。
また、Web検索機能を利用して、インターネット上の情報と比較分析したり、アップロードした画像との関連性を探ることも可能です。
これにより、文章作成のスキルを広げることができるため、ビジネスパーソンのスキルアップにも役立ちます。
②仕事支援ツールとして活用する
GPTsは、ビジネス関連の仕事支援ツールとしても適しています。
実際、「OpenAI DevDay」のデモンストレーションで、サム・アルトマン氏が「Startup Mentor」というツールの開発を行いました。
デモ内容は、「スタートアップの創業者がビジネスアイデアについて深く考察し、助言を受けた後、なぜより速く成長していないのかを徹底的に問い詰めたい」というものでした。
アルトマン氏は、わずか数分の間に、ChatGPTに対し自身の講演資料をアップロードするなどしてGPTsを作りあげました。
この後、GPTsに「スタートアップで採用する際に確認すべき3つの重要な点は何か」といった質問したところ、アルトマン氏が創業者に通常提供するアドバイスがテキスト形式で出力されました。
このように、ビジネスへのアドバイザーとして、GPTsを活用することができます。
まとめ
今回は、2023年11月に発表されたChatGPTの新機能「GPTs」についてお伝えしました。
GPTsは、自然言語を使ってカスタマイズされたシステムを構築できるツールです。ビジネスパーソンは、文章校正や仕事支援ツールとしてGPTsを活用でき、スキルアップにも役立ちます。
プログラミング知識不要で、簡単に独自のシステムを作成できる点が特徴です。
ぜひ、活用してみてください。
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（執筆：とかいかん）
