Tableauとは、データを見やすい図や表に変えてくれる代表的なビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。パソコンの画面上で、色々な数字や情報をドラッグ&ドロップするだけで、誰でも簡単に理解できる形にすることができ、仕事や勉強で集めたデータが一目でわかるようになります。Tableauの導入に興味を持っている人は多いので、今回は過去事例からその導入効果を紹介いたします。
1. HITACHIの事例
HITACHIではグループ会社の営業データの分析から試験的に導入が検討されました。顧客のターゲティング分析を行うために Tableau を導入したところ、膨大な営業データを効率的に活用できるようになったため、購入確度の高い顧客を効率的に訪問できるリストを作成する仕組みを構築することができました。この成果をきっかけにして労働状況の項目を誰でもひと目で把握できるダッシュボードも構築し、社内全体に展開されました。これにより、労務管理工数が1 万 8,000 時間削減でき、長時間労働者を約 96 %減少することができました。
2. SmartNewsの事例
SmartNewsではMAU / WAU / DAU(月間/週間/1 日当たりのアクティブユーザー)などアプリユーザーのデータや、記事のインプレッション数、クリック数、さらには広告の配信数、閲覧数、クリック数など、さまざまなKPIを設定しており、社内のほぼすべての部署がKPIモニタリングとデータ分析を必要としていました。これだけ多くのKPIを管理するためにはBIツールが必須であり、Tableauの使いやすさ、表現力、またデータを洗練された状態で維持できることから、分析の効率をあげることができました。
3. 日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の事例
KFCでは営業の意思決定にデータが活用されていましたが、エクセルで集計と分析がされていました。営業管理部門の担当者 2 名が毎週 1~2 時間を費やして週報を作成しており、それを受け取り管理職の負担も大きなものとなっていました。Tableauを導入したことで、毎週 1~2 時間かけて作成していた週報は、Tableau で自動化され、そのための出社も不要になりテレワークが推進されました。さらに、個別に行っていたデータ集計作業も、Tableau に集約し、エクセルでは扱えないほどの大規模なデータの解析も可能になりました。また以前は週 1 回程度の数値確認であったのが、現在では Tableau で日々のデータを簡単に確認できるようになり、データの活用頻度も上がりました。
これらの事例のようにTableauを導入することで企業が多くの恩恵を受けることができます。扱いも簡単で直感的に様々な分析ができることもTableauの魅力の一つになっています。ピクアカではTableauの使い方を学べるパッケージも提供しているので、ご興味がある方はぜひご活用ください。
(Novusearch)