無料版のCopilotでもGPT-Turboが利用可能に

Copilotとは、米Microsoftが提供するAIサポート機能です。この生成AIにはOpenAIのモデルが使用されています。従来は無料版ではGPT-4しか利用できませんでしたが、Microsoftで広告とWebサービス部門の責任者を務めるミハイル・パラキン氏が3月13日(アメリカ時間)に無料版のCopilotでもGPT-4 Turboが使用できるようになったと自身のX(旧Twitter)で発表しました。今まで無料でGPT-4 Turboを使うことはできませんでしたが、気軽にその性能を試すことができるようになるという注目度の高いニュースとなっています。

1. GPT-4とGPT-4 Turboでは何が違うのか

GPT-4では一度に処理できるコンテキスト量が8,192トークンまででしたが、GPT-4 Turboでは128,000トークンまで増加しています。これにより、より長いプロンプトの入力が可能になります。サムアルトマンはその分量を300ページの本の単語数に匹敵すると述べています。これだけの分量を処理できるようになると、長く複雑な内容の要約など活用範囲も広がると期待できます。またGPT-4の学習データは2021年9月まででしたが、GPT-4 Turboは2023年4月までのデータで学習されており、より最新の知識を保有しています。またその性能も大きく変わると言われており、Geminiとの比較の際も、GeminiはGPT-4の性能は超えていてもGPT-4 Turboを超えているかはわからないと言われていました。同じGPT-4の名前が付いていてもこれだけの差があるため、全くの別物と考えてしまっても良いでしょう。

2. Coplotでできることは?

CopilotはMicrosoftのサイト<https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/copilotpro>から導入することができます。その説明によると、Copilotは会話形式の検索や画像生成、プラグインやGPTsの活用ができるようです。つまりChatGPTのサービスで活用できるような内容とかなり近しい機能となっています。これだけの機能が無料で使用できるのはとてもお得ですね。しかし、無料版のCopilotでGPT-4 Turboが使用できるのはピーク時以外なので、活用には若干の制限があることには理解が必要です。

従来からGPT-4 Turboが利用できたCopilot Proを購入すると、ピーク時でもGPT-4 Turboが利用できるようになり、Copilot GPTの構築ができたり、また最も重要な点であるWordやExcelなどのオフィスソフトでも活用できるようになります。Copilot Proは3200円/月で導入することができます。まずは無料版で試してみて、さらに業務に活用したいと感じたときはCopilot Proの購入を検討するのもいいですね。

生成AIは驚くべきスピードで進化を続けており、使用コストも下がっているので、我々の短な存在になってきています。Copilotの無料版でも使用できるようになったため、生成AIを活用したことがないという人はグッと減少するのではないでしょうか。周囲の多くの人たちが活用し始めると、もう知らないでは済まされなくなってきてしまいます。そうなる前に生成AIの活用の仕方を学んでみるのも良いのではないでしょうか。ピクアカでは無料の教材も提供していますので、この機会にぜひお手に取ってみていただけると幸いです。

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