2024年10月にアメリカにオフィスを持つHeyGenからリアルタイムに会話ができるアバターが使える機能がリリースされました。このアバターはユーザーの入力に対して瞬時に応答し、まるで人間と話しているかのような自然な会話を実現します。特にビジネス、教育、エンターテインメントなど、さまざまな分野での活用が期待されています。今回はHeyGenのInteractive Avatarについて紹介していきます。
1. HeyGenの使い方
HeyGenのサイト< https://www.heygen.com/>に行き、”Sign up for free”または”Get started for free”から新しくアカウントを作ることができます。
アカウントはメールアドレスやGoogle, Appleのアカウントを使うことができるため、簡単に作成可能です。
アカウントを作成し、ログインするとプランを選ぶように言われますが、Freeプランも選択できるため無料で使用可能です。なお、例えば自分そっくりのアバターなどオリジナルのInteractive Avatarを作るためには、Teamプラン以上のプランに契約する必要があります。プランを選択すると利用目的などのアンケートが表示されますので、それぞれの目的に合わせて適切なものを回答しましょう。
2. Interactive Avatarの使い方
Interactive Avatarを使うためには、HeyGenのアプリにログインした後、左側にあるメニュー欄の下にある”Labs”を選択します。
そして”Interactive Avatar”を選択します。
すると下記のようにテンプレートとして、五人のアバターを選択することができるようになります。これらのアバターと自由にリアルタイムな会話ができます。
会話は英語だけでなく、下記の赤枠のように日本語も選択可能ですし、その他にも多くの言語を選択できます。また設定があるアバターもあります。例えば、下記の男性はProduct Huntの創業者であるRyan Hooverのアバターで、スタートアップや新しい技術やプロダクトについての会話をしようとしてきます。
またAll Avatarsのタブを選ぶとアバターの設定をカスタマイズできます。デフォルトでは言語学習パートナーやビジネスコーチなどを選ぶことができます。またブラウザ上で会話をすることもできますが、Zoomに呼ぶこともできるため、複数人での会話の中にAIアバターを入れることもできます。
アバターの設定では下記のように、アバターの名前、最初の挨拶のフレーズ、参考になるURL(外部データベース)、そしてプロンプトで、ペルソナや知識のベース、コミュニケーションスタイルなどを設定します。特にリアルタイムな会話が自然に行えるようにプロンプト内で記述しています。この設定で与える知識や参考になるURLを変えると、自分が会話したいペルソナに適したアバターを作成することができます。日本語の設定では漢字の読みを間違えるなどの不具合もあるようなので、設定は英語で記述するのがお勧めです。英語のプロンプトの作成にはハードルがありますが、ChatGPTなども活用すれば簡単に作成することができるでしょう。
ChatGPTでも音声のリアルタイムでの会話はできますが、HeyGenのインタラクティブアバターでは、アバターが表情を変えたり、よりリアルに近いコミュニケーションができたりするようになっています。また今後さらなる進化が期待され、特に感情理解や表現力の向上により、ユーザーとより深いレベルでの交流が実現されるでしょう。技術の進化に伴い、インタラクティブアバターは単なるAIツールではなく、ユーザーと共に成長し、信頼できるパートナーとしての役割を果たしていくと考えられます。
HeyGenの「インタラクティブアバター」は、AIと人間の新しいコミュニケーションの形を提供し、私たちの生活やビジネスに革新をもたらす可能性を秘めています。言語学習パートナーであれば、すぐにでも活用できそうですし、社内データを与えれば、顧客からの質問に答える受付窓口としても活躍できそうです。しかも、多言語対応ができるのも嬉しい性能ですね。日常の業務効率化から教育、コンサルティングまで、その可能性は無限大です。ぜひこの革新的な技術を体験してみてください。