生成AIの目覚ましい進化によりAIと共同でコードを書く機会も増えてきました。様々な開発環境がありますが、その中でもAIが支援してくれるWebアプリの開発環境Replitが注目されています。今回はその中のAI支援機能であるReplit Agentを中心に紹介いたします。
1. Replit Agentとは
Replitとはブラウザ上で利用できる統合開発環境(IDE)です。主にWebアプリ開発をするための環境で、PythonやRubyなど様々な言語で開発が行えます。クラウド型なのでどこからでも開発ができ、リアルタイムに共同編集することも可能です。さらにはワンクリックでデプロイまで行えるとWebアプリ開発のために必要な機能が詰まったツールですが、中でも開発支援AI機能としてReplit Agentが注目されています。
AIによるコード補完や修正機能もついていますが、Replit Agentは自然言語で指示を出すことで、代わりにアプリを開発してくれる機能です。今までも自然言語でコードを生成させる機能はありましたが、今回は“アプリ”としての開発を行ってくれます。例えば、データベースを構築したり、複数のファイルを生成して、フロントエンドもバックエンドも作ってくれます。もちろん、HTMLやCSSのファイルも作成してくれます。さらには開発に必要なパッケージ・ライブラリーもインストールしてくれます。作られたアプリをさらに修正するように指示を出すこともできますし、データを生成してデータベースに登録させるようなこともできます。音声データも生成できるようなので、検証はできていないですが、画像データの生成もできるようになるのではないでしょうか。このように、Replit AgentはWebアプリを開発するための力強いパートナーとして活躍してくれます。
2. Replit Agentの使い方
まずはReplitに登録しましょう。こちらからReplitにアクセスできます。<https://replit.com/>
アカウントはメールアドレスだけでなく、GoogleやGitHubのアカウントを使って作ることができます。
アカウントを作ってログインするとプランを選択するように言われます。無料のFreeプランを選択して始めることができますが、期待のReplit Agentは有料のReplit Coreプラン以上でしか使うことができないため注意してください。しかし、一般的なエンジニアの相場と比較すると破格で働いてくれるエージェントと契約できると言えるでしょう。
ログイン後には、左のメニュー欄から機能を選ぶことができます。新しいアプリを作りたいときは”Create Repl”から作成を開始できます。Replit Agent以外にも開発言語やフレームワークごとにテンプレートを選択することができます。ただしWebアプリ開発向けなのでFlutterなどは未対応となっています。他にもGitHubと連携して開発を行うことができます。
このようにReplitには多くの機能があり、中でもReplit Agentは今までの生成AIツールとは一線を画したアプリ開発支援ができるようになっています。個人の開発者だけでなく、企業の大規模な開発チームにも対応可能なスケーラビリティを備えているため、プロジェクトの規模に関係なく効率的な開発にも活用できそうですね。今後のアップデートにより、さらなる多機能化やインテグレーション機能の拡充が進むことが期待されており、幅広い業界やニーズに応えることができるツールとして進化していくでしょう。今後の進化にもご注目ください。