isaaxを開発した理由と経緯

isaaxアドベントカレンダー2018の最後の記事です。 今回はisaaxを作った理由と経緯について書こうと思います。 実はisaaxを運営する株式会社XSHELLは元々、株式会社REVODYというネットワーク協調型のパワードスーツを開発する慶應発学生ベンチャーでした。(バイト代で貯めた100万円を資本金にして設立しました。) 当時ようやく3Dプリンターの特許が切れて、世間は3Dプリンターブームです。当然我々もハードウェアの開発費用を抑える為に3Dプリンターを使って開発していました。 構想的には下の様な物を将来像として描いていました。 ネットワーク越しに機能がアップデートされるのをコンセプトとしていたのでDarwinと名付けていました。実際にはこのレンダリングの様にはうまく行かず試行錯誤の繰り返しでした。 こちらがまともに動く様になった最初のプロトタイプです。 そして、やはり試行錯誤を繰り返しました。 当時はSFC Innovation villageという慶應大学のインキュベーション施設に入居しており、ハードウェアの試験にはちょうど良い広さと環境がありました。 最終的にはこういった形の前に付けるタイプの形状となりました。 と、ここまで開発したのですが、100万円の資本金で作った学生ベンチャーは資金ショートして、投資家からのお金も集められず、ピボットを余儀なくされました。 これがisaaxの開発のスタート地点でした。元々Darwinは”OTAアップデート”を繰り返す事で機能向上し、”ネットワークで協調”して作業効率化するというコンセプトでしたが、実際にはOTAの仕組みは搭載できていませんでした。その為、一台一台を有線で接続してアップデートをかけていました。 その時に気づいたのが、WEBサービス開発では当たり前になっているCI/CD(継続的デリバリー)のサービスがハードウェアの世界には存在しないという事です。 そこで、同じ様にハードウェアを開発・運用していく中でハードウェアバージョン(IoTバージョン)のCI/CDツールが必要だと気付き思い切ってIoT向けCI/CDツールの開発に着手し、そのサービスをisaaxと名付けました。   ロゴには電子回路っぽさとIoTぽっさクラウドぽっさを入れたいと思い、分断したクラウドをモチーフにしました。 isaaxの最大の特徴はGitHubやBitBucktなどバージョン管理サービスと一緒に連動して、端末の内部のソフトウェアを更新できることです。 それにより、isaaxを利用する事で通常のWEB開発のフローでIoT開発ができる様になります。 α版、β版と辿り今では製品版となったisaaxですが、これからもより多くのエンジニアの手助けができる様にさらなる改良を加えて参りたいと思います。]]>

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