デジタルツインを実現するためのデバイスデータ同期サービスまとめ

ここ数年、IoTの現場ではデジタルツインというキーワードに注目が集まりはじめています。デジタルツインとは、現実世界の情報をクラウドなどにアップロードし、オンライン上でデータを可視化したり、現実世界の状態を再現するというものです。例えば工場などで加工状態を可視化したり、機器の稼働状態をモニタリングできるようにします。

現実世界の情報を集めるのに使われるのが各種センサーであり、IoTになります。ただ単に可視化するだけではあまり意味がありませんので、デジタルツインではクラウド側から状態を変更すると、それが現実世界にも反映されるようにします。つまりクラウドとIoTデバイスの同期処理が求められます。

今回はそうしたデバイスとクラウドのデータを同期できるサービスを紹介します。

AWS IoT Device Shadow

AWS IoTの一機能として提供されるのがDevice Shadowです。デバイスの情報をクラウドで確認できるようにしたり、逆にクラウドからデータをアップデートすることでデバイスにその値が送信できます。利用しているプロトコルはMQTTまたはHTTP、フォーマットはJSONとなっています。

AWS IoT 用の Device Shadow サービス – AWS IoT

Twilio Sync

Twilio Syncは特定のトピックを購読し、データを送受信します。モバイルアプリやWebアプリでの利用を想定しているようです。なおTwilioではIoT用のSIMカードを販売していますので、IoTにおいても活用できるでしょう。

Twilio Sync API

SORACOM Inventory

LwM2MというM2M用のプロトコルを使ってデバイスとクラウドでデータの送受信が可能になります。デバイスの起動、切断をトリガーにイベントを実行すると言った機能もあります。

SORACOM Inventory

Azure IoT のドキュメント | Microsoft Docs

MQTTの他、AMQPというプロトコルもサポートされています。SQLに似たIoT Hub クエリを用いてデバイスを参照することが可能です。

Azure IoT のドキュメント | Microsoft Docs

まとめ

デジタルツインの肝になるのはクラウドとデータの同期です。特に可視化においてはデバイスからデータをリアルタイムに受信する必要があります。そうしたデータを蓄積できれば、次はデータの可視化について考えられます。

リアルタイムにデータを受信するためのサービス、プロトコルは幾つかあります。目的に合わせて最適なものを選択してください。

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Image by Kristendawn from Pixabay ]]>

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