それらの基本的な機能を担うモジュールはRasipberry Piにもすでに存在します。そして、今回紹介するプロジェクトではRaspberry Piを使ってなんとスマートフォンを作成してしまおうという試みです。
PiTalk
PiTalkはRaspberry Pi対応の3Gモジュールをベースとして、そこにタッチディスプレイを付けてスマートフォン化するプロジェクトです。モジュールは約7,000円で販売しています。Raspberry Pi 2〜4、そしてZeroに対応しています。LCDは販売していませんが、3.2〜5インチを想定しています。
機能的にはSMSにも対応し、スピーカーやマイクも内蔵されています。もちろん音声通話にも対応しています。対応ライブラリはsbcshop/PiTalk_5: PiTalk with 5″ LCDなどでオープンソースとして公開されています。
PiTalk – Modular SmartPhone for Raspberry Pi | Raspberry Pi 3G Module
ZeroPhone
ZeroPhoneは名前の通り、Raspberry Pi Zeroをターゲットとしたプロダクトです。ネットワークは2Gのみで、現在3G対応が進められています。ディスプレイは1.3インチとのことで、かなり小さい画面です。
電話をかける際にはタッチディスプレイではなく、その下にあるハードウェアのボタンを使って押す形になるようです。どちらかというとガラケーに近いコンセプトに見えますが、小さいのは魅力的です。
PiPhone
PiPhoneは2014年頃に作られたプロジェクトなので、かなり先進的な試みだったようです。Raspberry Pi本体を合わせて158ドルほどでできあがっています。バッテリー、タッチディスプレイ、GSMモジュールなどを組み合わせています。
スピーカーやマイクは別途ヘッドセットなどを使うようですが、ちゃんと電話もかけられる動画がアップロードされています。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=8eaiNsFhtI8&w=560&h=314]
PiPhone – A Raspberry Pi based Smartphone – www.DavidHunt.ie
まとめ
ポータブルな電話であることを考えると、バッテリーが一番の課題になりそうです。バッテリーの持ち時間を重視するとRaspberry Pi Zeroが最適に考えられますが、処理性能は低くなります。最適なバッテリーサイズ、処理性能、ディスプレイサイズなど様々な課題があります。色んなラズパイを使ってそういった課題を手探りで解決してみるのも面白そうです。
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