2020年12月4日(金)、Raspberry Pi OSの最新版リリースのアナウンスがありました。
Raspberry Pi Blogの記事を読んでみたところ、いくつか目玉となるアップデートがありましたので要点だけ1分で分かるようにまとめました。
詳しくは原文の記事 (英語) を読んでください。
注目のアップデート内容4つ
開発者向けのリリースノートには22個のアップデートがありましたが、先に紹介したBlog記事を読んで筆者が選んだ4つだけ紹介します。
Chromiumがversion 84にアップデート
YouTubeの高品質動画が再生できるようになったほか、Google Meet、Microsoft Teams、Zoomなどのビデオ会議ツールで多くのテストと調整を行ったそうです。動画の環境が改善されたのは嬉しいですね。
プリンターの設定が追加
今までのRaspberry Piでプリンターを使うには別途CUPSというパッケージをインストールしなければいけませんでしたが、今回からデフォルトで印刷ができるようになりました!
筆者も試してみましたが、難しい設定することなくネットワーク上のプリンタが表示されてそのまま印刷することが出来ました。
オーディオ管理がPulseAudioに変更
PulseAudioを使うことで、Raspberry Piのオーディオ環境が格段に改善されました。Blogの内容によると、以前のRaspberry PiではYouTubeをHDMIで再生中に他の動画を流すと音声が聞こえなかったが、そういったややこしい悩みから解放されるとのことです。また、BluetoothイヤフォンやBluetoothスピーカーへの接続が格段に簡単になるとのこと。
筆者は未検証ですが、是非試してみたいですね!
BluetoothヘッドセットでZoom会議をする、など普通の使い方が普通にできるようになるみたいなので、実際に試した方はぜひ感想をお聞かせください。
raspi-configのメニューが変更
CLIが大好きな開発者諸君は注目です。raspi-configのメニューが、GUIの「Raspberry Piの設定」画面とほぼ同じ構成になりました。詳しくは以下の比較画像をご覧ください。
最新のRaspberry Pi OSへのアップデート方法
一番簡単な方法はダウンロードページからZIPファイルをダウンロードして、Raspberry Pi ImagerでSDカードに書き込むこと。
- 公式サイトからダウンロード
- 日本のミラーサイトからダウンロード (Lite版はこちら)
詳しいやり方はこちらの記事を見てください。
他には、ターミナルで以下のコマンドを実行することでもアップデート出来ます。
sudo apt update sudo apt full-upgrade
PulseAudioのBluetoothサポートを有効にするには、以下のコマンドも実行します。
sudo apt purge bluealsa sudo apt install pulseaudio-module-bluetooth
Raspberry Piが益々パソコンに近づいている
Raspberry Piが本気でパソコンとしての地位を目指している、ということを筆者は今回のアップデートから感じました。学校や仕事で使うPCがRaspberry Piになる日もそう遠くないのかもしれません。
その他にも、アップデート内容がありますので、正確で詳しい情報はRaspberry Pi公式の英語記事をご確認ください。
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