事前準備 自宅でラズパイのMacアドレスをメモしておいてください。 Macではターミナル、WindowsではbashやPowerShellを使ってください。
やり方1
Raspberry Piに画面とキーボードを接続して起動。ターミナルを開いてifconfig
コマンドを実行。
$ ifconfig
eth0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス b8:27:eb:b4:f6:54
inet6アドレス: fe80::d378:f847:ff1e:bfa9/64 範囲:リンク
UP BROADCAST MULTICAST MTU:1500 メトリック:1
....(省略)...
wlan0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス b8:27:eb:e1:a3:01
inetアドレス:192.168.1.8 ブロードキャスト:192.168.1.255 マスク:255.255.255.0
inet6アドレス: fe80::1781:aab8:af11:e5f8/64 範囲:リンク
....(省略)...
有線LANでインターネットに接続している場合はeth0、Wi-Fiで接続している人はwlan0の欄に表示されるb8:27:e1から始まるMacアドレスがあるのでこれをメモしておいてください。
注意点:
WindowsのbashやPower Shellを使っている場合は、Macアドレスがコロン(:)区切りではなく、ハイフン(-)区切りになっているかもしれません。
やり方2
別のやり方としてネットワークをarp
コマンドでスキャンしてRaspberry Piを見つける方法です。
$ arp -a
192.168.1.1 (192.168.1.1) at xx:xx:xx:xx:xx:xx on en0 ifscope [ethernet]
google-home (192.168.1.2) at 48:d6:d5:xx:xx:xx on en0 ifscope [ethernet]
tomoyukimba (192.168.1.6) at d0:81:7a:xx:xx:xx on en0 ifscope permanent [ethernet]
raspberrypi (192.168.1.8) at b8:27:eb:e1:a3:1 on en0 ifscope [ethernet] <-- これがMacアドレス
? (224.0.0.251) at 1:0:5e:0:xx:xx on en0 ifscope permanent [ethernet]
? (239.255.255.250) at 1:0:5e:7f:xx:xx on en0 ifscope permanent [ethernet]
同じくb8:27:e1から始まるMacアドレスがあるのでこれをメモしておいてください。ただし、ネットワークにつながっているラズパイが2台以上あるとどっちがどちらか分からなくなりますので、1台だけネットワークに接続するようにしてください。
注意点:
先程、ifconfigで調べたときはb8:27:eb:e1:a3:01でしたが、arpコマンドで調べるとb8:27:eb:e1:a3:1になっています。使用しているPCがMacかWindowsかLinuxかによって表示が若干異なりますのでお気をつけください。
以上で事前準備終わりです。
新しいネットワークに接続する
有線LANの場合
LANケーブルを挿してください。 以上。無線LAN(Wi-Fi)の場合
Raspberry Pi 3 Model BとRaspberry Pi Zero W/WHの場合はWi-Fi接続も出来ますが、接続したことがないSSIDに接続するには再度設定が必要です。ラズパイにつなぐ画面もキーボードもない場合はwpa_supplicant.conf
というファイルを作成して設定します。
手順1
PCでwpa_supplicant.conf
という名前のテキストファイルを作成。
中身に以下の内容を書き込んで保存。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 country=JP network={ ssid="ssid name" psk="パスワード" }中級者向けの説明:生パスワードをテキストファイルに書いておくのは感心できませんが、今回はセミナーなどでパスワードが印刷された紙が堂々と会場に貼られているという想定です。
手順2
SDカードをPCに接続 boot直下に先ほど作成したwpa_supplicant.conf
ファイルを配置します(下図参照)
手順3
SDカードをラズパイに挿して起動すると自動的にWi-Fiに接続されます。新しいネットワークからラズパイを探し出してSSH接続する
まず、新しい環境に行ったら上記の方法でネットワークに接続してください。 接続されたら以下のコマンドで自分のRaspberryPiのMacアドレスを検索してIPアドレスを調べます。$ arp -a | grep "b8:27:eb:e1:a3:1"
raspberrypi (192.168.1.8) at b8:27:eb:e1:a3:1 on en0 ifscope [ethernet]
IPアドレスが「192.168.1.8」であることがわかりました。
これでSSHログインが出来ます。
$ ssh pi@192.168.1.8
以上!