XSHELLの瀬戸山です。
XSHELLでは、Raspberry Pi や Beagle BoneなどのLinux runnableなシングルボードコンピューター(SBC)のデバイスフラッシュツールを、isaaxの機能の一部として開発してきました。
今回そのデバイスフラッシュツールをisaaxから独立させ、”IoTit“と名付けオープンソース化することにいたしました。コミッターやプルリクエスト大歓迎です。
IoTitとは
IoTitとは、SBCを初期化しOSのインストールから各種設定までを一度に行うOSPです。以下、機能の一覧です。
- OSのインストール
- メモリーへの書き込み
- user / pwd 設定
- インターネット接続設定
- sshのon/off設定
- wi-fiの設定
- IPアドレスの設定
※2019年2月で対応しているSBCは、NanoPi NEO, Raspberry Pi, Intel Edison, BeagleBoneの4種です。
IoTitについて
“IoT It” にはどのようなデバイスでも「IoT化する」という意味が込めれています。
SBCを使用する場合、一般的なPCと同様に電源を入れてすぐ開発というわけにはいきません。下準備として、ボードのOSと必要となるファームウェアをダウンロードして、インストールし、その後も様々な設定をしなければ使用できません。
その上、ボードごとにその設定の仕方は異なり、当然、時間もかかります。さらには、使うワークステーションによっても設定方法や、使用可能なツールなどが異なるので、SBCの取り掛かりにおいて、は非常にハードルの高い部分といえるでしょう。
そのハードルを大きく下げ、より多くに人に素早く、そして簡易なIoT開発を提供するのが、IoTitです。
これからSBCを使ってIoTプロダクトを作ろうとしている人には、是非とも使って欲しいです。
IoTitと他社ツールの比較
IoTitの画期的な点がどこかといえば、その全てが新しいと言えるでしょう。
IoTitがどのようなものなのか、参考として近いものを例として挙げると、Intel社が提供しているFlash Tool が例として挙げられるでしょう。
しかしながら、Flash Toolは、Intelが提供しているボード以外には対応していません。IoTitは現在4種、今後は更に対応するSBCを追加していく予定です。
OSPとしてのIoTit
XSHELLがIoTitを公開したのは、私たちが、私たち自身の開発の中で、誰でも簡単にSBCを初期化できるような、手軽なツールが必要だと強く認識したことをきっかけに開発しました。
そしてこのツールを、世の中に次々と登場する新たなSBCにも素早く対応していき、それを誰もが使えるようにしていきたいと願い、オープンソースとして提供しました。
前述した通り、コミッターやプルリクエスト大歓迎です。みなさまも、自分のお気に入りのボードをIoTitで他の人にも使って貰えるよう、新たなボードのセットアップを是非とも加えてみていただければと思います。
あなたが使うだけ
IoTitは非常にシンプルなツールです。IoTitなら”sudo dd”のような危険なコマンド使う必要も無くなるので、設定が手軽になるだけでなく、開発時の懸念点も少なくなります。
IoTitの使い方は
こちらからご覧いただけます。是非ともこのツールを、あなたのIoTプロダクトにお役立て下さい。
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